日記
とうもこしチャレンジ
今、ニンジンは特別栽培農産物として出荷しています。
特別栽培農産物とは、地域の慣行基準と比較して..
節減対象農薬の使用量を50%以上減
かつ
化学肥料(窒素成分で規定)の使用量を50%以上減
で栽培された農産物のことです。
慣行栽培品や有機栽培品との関係は、下の図のようになります。
ただし、現実のややこしいところは、栽培方法を基準とした「特別栽培農産物」と販売方法を基準とした「特別栽培農産物」に差がある点です。
栽培方法を基準として考えた場合は、下の図の肌色の部分が特別栽培農産物となります。
直売所やスーパーの産直コーナーで売られる場合は、緑色で囲った部分が特別栽培農産物として販売されます。
つまりこの場合は一部、有機農産物も含みます。
理由は、スーパーなど不特定の方へ販売するときは、赤枠で囲った部分の栽培方法で栽培した農産物しか「有機」とか「オーガニック」と称して売れないのです。なのでこの赤枠に入らない有機農産物は、その1つ下の特別栽培農産物と称して販売するしかないからです。
もちろん特別栽培農産物の表示は任意ですので、この条件に該当するからといって必ず表示しなくてはいけないという訳ではありません。というか、むしろ表示されずに販売されている方が圧倒的に多いと思います。
今年の夏、Ohana Farmがとうもろこしでチャレンジしようとしているのは、肌色の部分の特別栽培農産物になります。
トウモロコシといえば、虫が付きやすい作物の代表的なものです。実の先っぽにアワノメイガの幼虫が入ります。
その他にもオオタバコガやアブラムシなどもつきやすいです。
今まで、肥料を工夫したり殺虫剤の散布方法を工夫したりして、限られた農薬使用でできるだけ害虫の発生を抑える努力をしてきました。
そして、いよいよ「農薬の使用回数が半分以下でも何とかなるんじゃない?」という見通しが立ち始めというのが今の状況です。
で、ついに今年、農薬の使用回数を半分以下にしてみる事にチャレンジです。
いまくいくかは全くわかりません。ひょっとしたら、大ゴケするかもしれません。結果はいかに..
下の表は長野県における、トウモロコシの農薬と化学肥料の慣行使用量です。この半分以下の使用量を目指していきます。