日記
2022-05-01 17:29:00
緑肥の効能
先日は、緑肥として育てていた大麦を刈りました。この後は土にすき込んでいきます。
緑肥(りょくひ)とは栽培している作物を収穫せずにそのまま田畑にすき込み次に栽培する作物の肥料にすること、またはそのために栽培する作物のことを言います。特に作物その物を意識して示したいときは、緑肥作物とも呼びます。
緑肥にはいくつかの大きな効果がありますが主なものは次の3つと考えています。
1.土に有機物を補給し、団粒構造を促進させます
育った緑肥を土に漉き込むと、やがてその植物体が腐熟し土に腐植をもたらします。この材料は全てその場にあった水と土からの養分、日光、そして大気中に含まれる二酸化炭素です。種意外は他から持ち込むものはありません。実に省エネルギーです。
これらが再び土に還り、腐植をはじめ様々な養分となります。腐植は土を水はけ水もちが良い団粒構造にする他、作物がミネラルを吸収するのを助けます。また緑肥が分解してできた炭水化物が作物に吸収されて、丈夫で美味しい野菜作りに役立ちます。
緑肥作物としてソルゴーを選択した場合、5kgの種を蒔いて育て土にすき込むと、堆肥1.4トンを撒いたのと同等の有機物補給効果があるというデータがあります。
2.肥料の流亡を防ぎ、肥料を節約します
2.肥料の流亡を防ぎ、肥料を節約します
肥料が高騰している今、これはとても重要です。畑に施された肥料のうち、作物に吸収されなかった養分は重力と雨水により土中深くまで浸透していき失われてしまいます。緑肥の根は、野菜より深くまで根が張る事が多いので、土中深くまで到達してしまった養分を吸い上げ、再び野菜が使える地表近くまで引き戻してくれる効果があります。この効果により、緑肥の次に栽培する野菜は施す肥料が少なくて済みます。経験的には20~30%程度減らして大丈夫です。
3.連作障害の原因となセンチュウ害などを防ぎます
同じ作物を同じ場所に続けて作る事を連作と言います。連作を続けると、その作物につく病気や害虫などが次第に増えていき作物の出来が段々と悪くなっていきます。これを連作障害と言います。この連作障害をもたらす原因の1つにセンチュウ被害があります。センチュウとは土中に済む目に見えないほどの小さな生物で、主に根に害を与えます。
害を与えるセンチュウは、何種類かに分かれますが緑肥の種類を適切に選ぶ事によってこのセンチュウを減らす事ができます。センチュウ被害は一度発生してしまうと根絶は困難なので、発生させないようにする予防が大切です。特に根を食べる野菜(ニンジンやダイコン)そして芋類は、このセンチュウ被害を受けると売り物にならなくなるので、そのコントロールはとても大切です。
Ohana Farmでは、このような理由で緑肥を積極的に使って、省エネルギー・省力化をはかりつつより美味しい野菜の栽培と持続可能な栽培体系維持を図っています。
ちなみに、この緑肥のデメリットですが..
緑肥を栽培する期間が必要なため、畑の利用効率が落ちます。そのため、同じ生産量を維持しようとしたら、緑肥を使わない栽培に比べて農地の面積が必要となる などがあります。
害を与えるセンチュウは、何種類かに分かれますが緑肥の種類を適切に選ぶ事によってこのセンチュウを減らす事ができます。センチュウ被害は一度発生してしまうと根絶は困難なので、発生させないようにする予防が大切です。特に根を食べる野菜(ニンジンやダイコン)そして芋類は、このセンチュウ被害を受けると売り物にならなくなるので、そのコントロールはとても大切です。
Ohana Farmでは、このような理由で緑肥を積極的に使って、省エネルギー・省力化をはかりつつより美味しい野菜の栽培と持続可能な栽培体系維持を図っています。
ちなみに、この緑肥のデメリットですが..
緑肥を栽培する期間が必要なため、畑の利用効率が落ちます。そのため、同じ生産量を維持しようとしたら、緑肥を使わない栽培に比べて農地の面積が必要となる などがあります。
土にすき込むために刈った緑肥